現役の法人カード営業マンである私が、各業界でのカードの使われ方やお勧めのカードをご紹介する、『この業界には、このカードだ!』。
《個人事業主やフリーランスにおすすめカード》 | |||
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カード名 | 年会費 | 審査の通りやすさ | |
1位 | NTTファイナンスBiz | 無料 | ★★★★★ |
2位 | 三井住友for Owners クラシック | 1,375円(税込) | ★★★★☆ |
3位 | セゾンプラチナ | 22,000円(税込) | ★★★★☆ |
4位 | アメックスビジネス | 13,200円(税込) | ★★★★☆ |
5位 | アメックスゴールド | 36,300円(税込) | ★★★★☆ |
この業界には、この法人カードだ!【理美容師編】
今回は【理美容業界編】をお届けします。理美容室やサロンを経営されている理美容師の方に、数ある法人カードの中から珠玉の1枚をご紹介してまいります。
理美容師の方にお勧めのカード
あくまでも私見に過ぎませんが、理美容師の方は「豪快タイプ」と「堅実タイプ」の2つにくっきり分けられます。もちろん、これに当てはまらない方もいらっしゃいますので、面白半分でお付き合いください。
「豪快タイプ」の経営者はステータス重視
カード名 | 年会費 | 追加カード年会費 | ステータス |
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アメックスゴールド | 36,300円(税込) ※初年度無料 |
13,200円(税込) | SS・S・A・B |
アメックスビジネス | 13,200円(税込) ※初年度無料 |
6,600円(税込) | SS・S・A・B |
セゾンプラチナ | 22,000円(税込) | 3,300円(税込) | SS・S・A・B |
「堅実タイプ」の経営者はコスパ重視
カード名 | 年会費 | 追加カード年会費 | ポイント還元率 |
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オリコゴールド | 2,200円(税込) ※初年度無料 |
法人代表者:無料 個人事業主:発行不可 |
0.6 ~ 1.1% |
三井for Owners クラシック | 1,375円(税込) ※初年度無料 |
440円(税込) ※初年度無料 |
0.45 ~ 0.5% |
JCB一般 | 1,375円(税込) ※初年度無料 |
1,375円(税込) | 0.5 ~ 0.75% |
アメックスビジネス | 13,200円(税込) | 6,600円(税込) | 0.3 ~ 1.0% |
カード選びのポイントとは?!
豪快タイプの経営者向け
まず、「豪快タイプ」の経営者のイメージは、ざっくりとこんな感じです。
【お金の管理】 どんぶり勘定
【重視ポイント】 ステータスの高さ
【好きな言葉】 ハワイ旅行、ロレックス
「豪快タイプ」の経営者は、良くも悪くも派手好きです。公私の区別をはっきり付けるようなことはせず、ディーラーの営業マンとも良好な関係を築いておられるように見受けられます。
私が驚いたのは、ディーラーの営業マンが「今日の納品分、もらっていきますね~」と店舗のレジを開けてお金を持ち帰っていたことです。他の業界では、このような光景を目の当たりにすることがなく、これも日頃からの関係性が成せるわざと言えます。
さて、「豪快タイプ」の経営者の方がカードに求めることは、ズバリ「ステータスの高さ」です。飲食店など支払いの場面で、財布からアメックスやセゾンプラチナを出せば、周囲の見る目も変わること請け合いです。
さらに、アメックスやセゾンプラチナは貯まったポイントをANAやJALのマイルに移行できるので、長期休暇には家族でハワイに出掛けることを楽しみに、日々頑張っておられます。
カード名 | ANAマイル還元率 | JALマイル還元率 | マイル有効期間 |
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アメックスゴールド | 0.5 ~ 1.0% | 交換不可 | 36か月 |
アメックスビジネス | 0.5 ~ 1.0% | 交換不可 | 36か月 |
セゾンプラチナ | 0.3% | 1.125% | 36か月 |
堅実タイプの経営者向け
「堅実タイプ」の経営者のイメージは、およそこんな感じです。
【お金の管理】 ソロバン勘定
【重視ポイント】 コスパの良さ
【好きな言葉】 万全を期す、石橋をたたいて渡る
「堅実タイプ」の経営者は、経営に対して非常に真面目です。(豪快タイプの方が不真面目ということではありませんので、悪しからず。。)
「堅実タイプ」の経営者は、ディーラーの営業マンから商品が納品される度に、商品と納品書を一緒に受け渡しをされていますし、ディーラーの営業マンがレジの売上金を抜いていくことはあり得ません。
また、商品の在庫や売上の管理は会計ソフトを、確定申告に向けては税理士を活用しながら、着実に店舗数の拡大を目指しておられる様子が伝わってきます。
こちらの「堅実タイプ」の経営者の方がカードに求めることは、ズバリ「コスパの良さ」です。身の丈以上のステータスカードを持つ気は微塵もありません。できるだけ年会費が安く、ポイント還元率が高いカードが好まれます。
法人カードは理美容師の方にこのように使われています
【理美容師の方の法人カードの決済例】
- 公共料金(電気代・ガス代・水道代)
- 固定電話、携帯電話の電話料金
- インターネットの利用料金
- 有線放送の利用料金
理美容室やサロンの規模ごとで異なりますが、毎月約10~50万円のカード利用が発生します。主に公共料金の支払いでカード決済が利用されており、施術に必要なハサミや薬液、物販用のシャンプーの仕入れには、売掛や請求書払いが用いられています。
仕入れ用にカードが使えない理由は、ディーラーが加盟店手数料を嫌ってカード加盟店になっていないからです。理美容業界の構造として、メーカーの力が相当に強く、ディーラー側はメーカーとの値引き交渉も、仕入れた商品に利益の上乗せもできない状況に置かれているので、わずかな加盟店手数料ですら惜しいのです。
しかし、カード決済の便利さをご存知の若手経営者の方々は、カード決済お断りのディーラーから、カード決済大歓迎のディーラーに乗り換えていくだろうなというのが、理美容業界を外部から眺めている者の考えです。
【略歴】カード会社勤務5年目を迎える営業マン。趣味は転職(社会人10年目で転職6回)、特技は早期退職(最短記録は入社後3時間でクビ)。『転職の神様』なるハウツー本の出版を志すも、会社が副業禁止であえなく断念。昼間はクレジットカードの営業、夜間は法人カードの比較サイト運営に励む毎日。いずれは審査業務に携わるべく、クレディッター(クレジット審査業務能力検定一般コース)の資格取得に向けて勉強中。>> 運営者の詳細なご紹介はこちら