カード会社に就職・転職したい方へ【5年働いた筆者が内情を語る】

カード会社に就職・転職したい方へ【5年働いた筆者が内情を語る】

クレジットカード業界に就職したいという方は必見です。

カード業界で5年働いた現役法人カード営業マンが、クレジットカード業界のメリット・デメリット、実際に働いて満足していること、後悔していることをご紹介します。

 

カード会社に就職したい方へ

【メリット】参入障壁が高く、安定した業界

クレジットカードのビジネスは、参入障壁が高いことが特徴です。

たとえば、アパレル業界等の小売業界であれば、商品を仕入れて販売すればビジネスが成り立つため、参入ハードルが低いといえます。

一方、クレジットカード業界は、貸金業登録、個人情報・信用情報の厳重な管理、システム整備など、クレジットカード業者として会社を設立するには様々なハードルがあります。そのため、新たな競合が発生しにくいです。

カード会社のここがポイント!
カード会社を始めとした金融業界は、良くも悪くも法律ありきです。法律が高い障壁となって、既存の会社を守ってくれる一方、法律にがんじがらめで前例を踏襲することが美徳とされます。

「いやいや、QR決済のようなキャッシュレス事業者がたくさん出てきてるでしょ。参入障壁は低いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃいますよね。鋭い指摘です!

確かに、最近はキャッシュレス事業者が乱立していますね。しかし実際は、各カード会社が個人情報の管理や決済システムの提供をしていることも多いのです。

たくさんあるキャッシュレス手段も、裏方を見ると実はクレジットカード会社にたどり着きます。これまで現金派だった人がQR決済に移行すればするほど、クレジットカード会社の収入も増えていくという美味しいビジネスです。

【メリット】キャッシュレス化の波に乗れる

2025年までに国内のキャッシュレス比率を40%に引き上げるという政府の方針のもと、業界全体で追い風が吹いています。クレジットカード業界も例にもれず、発行者数の急増でカードの生産が一時追いつかなくなることも。

【メリット】女性も男性も働きやすい業界

一般的に、女性の多いコールセンター系の会社や生命保険系の会社は働きやすいと言われています。

産休や育休の制度をきちんと整えなければ、女性社員を確保することが難しいためです。こういった企業は産休や育休のみならず、時短勤務やフレックス勤務といった体制も整備しようと努力しているため、女性も男性も働きやすい環境になっていることが多いです。

クレジットカード業界も、大半はコールセンターを持っているため女性社員の比率が高いです。すなわち、女性も男性も比較的働きやすい業界といえます。

「女性が多い職場」は働きやすい環境が整っておる反面、人間関係による神経の擦り減らしは男には想像を絶するものがあるのう。。

【デメリット】QR決済の猛追を受ける

現金派がQR決済に移行すればクレジットカード業界の収入も増えると上述しました。とはいえ、クレジットカード利用者がQR決済に移行すれば、カード会社全体の収入は減ります。

QR決済の伸び率がクレジットカードの伸び率をはるかに上回る昨今、クレジットカード業界も生き残りをかけてあらゆる打ち手に取り組んでいかなければならない危機感に煽られています。

【デメリット】法律や政策の影響を受けやすい

クレジットカード会社は「犯罪収益移転防止法」「会資金業法」「割賦販売法」等、様々な法律に規制されています。そのため、数年に一度は発生する法改正のたびに運用方法を変更しなければなりません。

また、昨今の政府主導のキャッシュレス化施策では、政府の方針が決まってから開始までのスケジュールが短いことが多いため、移行期間は超多忙になります。

 

カード会社で働くメリット・デメリット

【満足】担当商品の知名度が高いという優越感

クレジットカードの中には、他の企業とタイアップして作る「提携カード」というものがあります。この「提携カード」は比較的少人数で立ち上げることが多いです。

提携カードが完成した暁には「自分がつくったあのカードが世間に知れ渡っている!」とちょっとした感動を覚えることができます。発行者数が伸びれば伸びるほど、さらに優越感や達成感があります。

【満足】圧倒的な働きやすさ(やや物足りないかも‥)

誤解を与えかねない表現ですが、カード業界はコスパ良くお給料をもらえる会社が多いです。

年収が高い企業はたくさんありますが、その分ハードな労働環境を強いられることもあります。カード業界は、給与水準・労働水準ともに高く、業務量対比の給与が多いため満足感が高いです。

【満足】キャッシュレス事情に強くなる

日ごろからキャッシュレスに触れている分、キャッシュレス事情に強くなり、お得にお買い物ができます。

私を含めて、新しい決済手段が出るととりあえず使ってみるという社員が多いです。また、あらゆる決済手段のキャンペーン情報を交換しあうため、その時に一番お得な決済手段で買い物をすることができています。

【不安】クレジットカードの先行きは厳しい?

どの業界にもいえることですが、やはり先行きは厳しいです。これだけQR決済が増加していると、いつかはクレジットカードが衰退してしまうのではないかと不安になります。

また、加盟店手数料も徐々にですが取りにくくなっており、カード会社の収益見通しは今後厳しくなることが予想されます。銀行の手先のごとく使われる日も遠くないかもしれません。。

【総括】仕事の楽しさは普通です

「何時間その仕事をしていても飽きない。楽しい」と言いながら働く友人がいます。私は正直この感覚が分かりません!(笑)

没頭できるほどの専門性はなく、良くも悪くも誰でもこなせる業務が多いのではないかと思います。そのため、周囲を見ても仕事人間というよりは、ワークライフバランスを重視する人が多いです。

専門性も特殊能力も必要のない仕事など、ワシは絶対にできぬぞ!とはいえ、すべての人がワシの様に京を目指してはバランスが取れぬわな、、

 

カード会社就職難易度ランキング・各社の評判

 

AMEX
(201910月)

JCB
20193月)

三井住友カード(20193月)

三菱UFJニコス(20193月)

楽天カード
201812月)

売上高(億円)

3,100

2,800

3,000

2,700

従業員数

933

4,333

2.546

3,111

1,394

 

採用人数

 

11~15名

100名程度

50名程度

80名程度

25名程度

勤務地

東京

東京または各支社(札幌・仙台・大宮・名古屋・大阪・広島・福岡)

東京・大阪

東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・仙台

東京・福岡

就職難易度ランキング

1位

2位

3位

4位

5位

【出展】クレジットカード業界の就職偏差値ランキング 

アメックス「働きやすさ」

アメリカン・エキスプレスは、富裕層向けのハイステータスなクレジットカードで有名です。

「働きがいのある会社」ランキングでは7年連続上位に選出されており、ダイバーシティを大事にしている社風です。外資ならではの成果主義の側面もある一方で働きやすさもあり、主体性をもってのびのびと働きたい人に適しています。

年収は公表されていませんが、目標を達成するとかなりのお給料がもらえるとのこと。私もある人に「営業なら、なんでアメックスに転職しないの?めちゃくちゃ給料貰えるよあそこ」と言われたほどです。とはいえ採用者数は10人前後と他のカード会社に比べて狭き門です。

入社難易度は5社のうち最も高いといえます。

JCB「ビジネスモデルによる収益性の高さ」

ジェーシービーは、国際ブランドの一つ「JCB」を手掛けており、単なるカード発行会社とは収益性の高さが異なります。

カード発行会社は、VISAJCBのような国際ブランドからライセンスを借りて各カードを発行しています。そのため、VISAJCBに対し、ブランドフィーを支払わなければなりません。

ジェーシービーはカード発行会社でもありながら国際ブランドでもあるので、この「ブランドフィー」を収益につなげることができます。そのため、単なるカード発行会社よりも収益性が高いといえます。

また、ジェーシービーは海外拠点もあるため、カード業界で働きたい、かつ海外に行きたい方はジェーシービーをおすすめします。

三井住友カード「バランスの良さ」

三井住友カードは、日本で初めて「VISA」の取り扱いを始めた企業です。

「三井住友VISAカード」で有名ですが、正式な社名は「三井住友カード」であり、現在はMasterCardの取り扱いもしています。三井住友フィナンシャルグループの一社で、背景に銀行がいることで資金力が高く、安定した企業です。

採用人数は50名程度と、AMEXほどではありませんが狭き門。拠点は東京・本社の二本社制をとっており、ほとんどの社員が東京か大阪のどちらかに勤務しているとのこと。

転勤が少なくそれなりの年収が貰える企業は意外と少ないので、ワークライフバランスを重視したい人におすすめです。

三菱UFJニコス「ネットワークを活用したビジネス」

三菱UFJニコスは、メガバンクの中でも最大の利益・総資産を誇る三菱UFJの傘下のカード会社で、カード業界でも三井住友を凌駕しトップクラスの売上高を誇っています。

三井住友カードと異なる点としては、農林中央金庫やJAバンク、地方銀行や地方の事業会社と協業し決済のネットワークを広げているという部分です。キャッシュレス化は日本全体で進んではいるものの、依然として都市部と地方では浸透率に差がある状態です。

まだまだ開拓の余地のある地方都市にいかに入り込めるかが重要な中で、日本全国に支社のあるニコスは業界の中でも優位性があります。

楽天カード「メガベンチャーならではのスピード感」

楽天カードは、近年カード会員数が爆増している楽天カード。楽天は「メガベンチャー」と呼ばれており、様々な事業に挑戦し、「楽天経済圏」は急成長しています。

楽天で働く友人は、「飽き性にはもってこいの会社」とのこと。「楽天カード」で就職したとしても、そのあとやりたいことが出てくれば、他の事業に従事することも可能なのだとか。

就職活動時点では分からない自分の適性は、社会人になってから発見できることも多いため、このようにいろいろな事業に取り組めるチャンスがあるのは嬉しいですね。

楽天カードに就職したい方にご注意
一方で、新入社員は楽天カード拡販の個人ノルマが課せられるそうなので、覚悟が必要です。

https://twitter.com/K_Pst/status/720180556374360064?s=20

 

やり直せるなら「楽天カード」に就職したい

もし今わたしが就職活動をするとしたら、楽天カードに就職したいですね!

就職活動をしていた頃は、安定性ばかり気にしていました。しかし、社会人になって5年が経つと、若いうちは福利厚生や年収よりも、いかに30代以降の自分の仕事の幅が広がるか、という目線で就職活動をすればよかったと後悔しています。

楽天カードはメガベンチャーならではのスピード感があります。新しい部署ができては消え、できては消え、とトライアンドエラーを繰り返しています。このスピード感は他のカード会社にはありません。20代のうちにいろいろな経験ができる楽天カード。うらやましい限りです!

 

法人カードオススメ番付

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信玄の、法人カード初めて物語

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