現役の法人カード営業マンである私が、各業界でのカードの使われ方やおすすめのカードをご紹介する、『この業界には、この法人カードだ!』。
《個人事業主やフリーランスにおすすめカード》 | |||
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カード名 | 年会費 | 審査の通りやすさ | |
1位 | NTTファイナンスBiz | 無料 | ★★★★★ |
2位 | 三井住友for Owners クラシック | 1,375円(税込) | ★★★★☆ |
3位 | セゾンプラチナ | 22,000円(税込) | ★★★★☆ |
4位 | アメックスビジネス | 13,200円(税込) | ★★★★☆ |
5位 | アメックスゴールド | 36,300円(税込) | ★★★★☆ |
この業界には、この法人カードだ!【IT業界編】
今回は【IT業界編】をお届けします。IT業界の経営者の方に、数ある法人カードの中から珠玉の1枚をご紹介してまいります。
IT業界の経営者におすすめのカード
カード名 | 年会費 | 追加カード年会費 | 利用限度額 |
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アメックスゴールド | 36,300円(税込) ※初年度年会費無料 |
13,200円(税込) | 個別相談 |
アメックスビジネス | 13,200円(税込) ※初年度無料 |
6,600円(税込) | 個別相談 |
セゾンプラチナ | 22,000円(税込) | 3,300円(税込) | 個別相談 |
IT業界の経営者は「利用限度額の大きさ」がポイント
IT業界の経営者がカード選びで最も重視するのは「利用限度額の大きさ」です。会社の規模や個人によって異なりますが、約300万円 ~ 500万円の利用限度額を希望されることが多いです。
起業したばかりの個人事業主に対して、高額な利用限度額が付与されることは稀ですが、上でご紹介したカードであれば実現するかもしれません。
もちろん広告費はかけた分だけ本業でも利益出るので、事業やってる方はアメックスビジネス持っておくことをオススメします。
会社作ったとき色々調べたんですが、法人カードで貯めたポイントをANAマイルに交換できるカードはこれくらいしかなかったので、広告費使う方は早めに持っておくといいです✨
— 相羽みう@ツイッターやめました! (@aibamiu2017) April 5, 2019
アメックスやセゾンは三井住友や三菱UFJなどの銀行系カードとは異なり、起業したばかりの個人事業主の申込みにも柔軟に対応してくれますし、高額な利用限度額も期待できます。
法人カードはIT業界でこのように使われています
【IT業界での法人カードの決済例】
- レンタルサーバー費用
- ホームページのドメイン取得費用
- WEB広告の出稿費用
- テレワークに必要な備品(パソコンやインカム)
- ラクスル(名刺)、アスクル(オフィス雑貨)などの事務消耗品
審査通過 ◯
1年経過後僅かながらも黒字ではあったが、他の借入が総額4,000万円ほどあったので審査に通るか不安だった。会社員時代の前職からの流れで同じ業界の個人事業主になったことで当初から売上があり、それが審査可決の理由に思います。
【クレジット返済】毎月きちんと返済
【申込み時の状態】個人事業主 業歴1年 黒字決算 IT業
審査通過 ◯
個人事業主で1年しか活動していないのでその点が少し不安でした。しかし、経営自体は順調で貯蓄もあったので審査は通るだろうと思っていました。独立する前にしっかりと貯蓄をしておいたので、審査が厳しいときは通帳残高を使ってアピールするつもりでした。
【クレジット返済】毎月きちんと返済
【申込み時の状態】個人事業主 業歴1年 黒字決算 IT業
審査通過 ◯
役員報酬が0円だったので通るか心配でしたが、無事審査に通ることが出来ました。また、固定電話を利用せずに050番号の法人でしたので信用面の不安はありました。審査が通った理由は、決算書などの提出義務が無かったからだと思います。
【クレジット返済】利用なし
【申込み時の状態】法人 業歴2年 赤字決算 IT業
IT業界での特徴は、できる限りカードで支払うことが挙げられます。上で紹介した決済例であれば、すべての項目でカード払いが可能ですので、業界全体でこの流れが出来上がりつつあるのかもしれません。
IT業界特有の度重なるWEB広告の出稿やチャットワークに必要なオフィス用品を揃えるとなると、それなりの出費が見込まれます。そこで、IT業界の経営者におすすめするカードは「利用限度額の大きさ」です。
また、審査に当たっては、申込み者の信用情報と収入が重視されます。カード会社が信用情報を信用情報機関(CICやJICC)から取得しますので、申込み者の方にはご自身の収入証明を提出してもらう場合があります。
例えば、約300万円 ~ 500万円の利用限度額を希望される場合、経営者の収入は約1,000 ~ 1,500万円以上が望ましいです。それだけの収入があれば十分というわけではありませんので、あくまで目安とお考えください。
若手経営者には、法人カードが必須アイテム
最近、私が法人カードの営業マンとしてお会いする経営者の中で、最も多い職業がIT企業の関係者です。
特に若手経営者の中には、「経費処理が簡単」「ポイントが貯まる」「そこそこ大きい利用限度額が付与される」法人カードを、経営の必須アイテムのひとつと考えている方も珍しくありません。
若い経営者の方ほど、売掛や請求書払いなど従前からの決済手段をそのまま続けるという発想は少なく、新しいものを躊躇なく取り入れる傾向が強く見られます。
実は、IT業界は「何をやっている業界か良くわからない」ということで、長くカード会社から不審がられる傾向が強かったのですが、世間はIT業界へのイメージが改善されてきたこともあり、今後はIT業界の経営者へのカード発行が増えていくことが見込まれます。
最後に、会社の実績がまったくない場合や個人事業主でも、申込者の信用情報に問題がなければ審査に通るカードは数多くあります。あなたが審査に通りそうなカードはどれ?60秒で模擬審査で、ご自身が審査に通りそうなカードを見つけて下されば幸いです。
【略歴】カード会社勤務5年目を迎える営業マン。趣味は転職(社会人10年目で転職6回)、特技は早期退職(最短記録は入社後3時間でクビ)。『転職の神様』なるハウツー本の出版を志すも、会社が副業禁止であえなく断念。昼間はクレジットカードの営業、夜間は法人カードの比較サイト運営に励む毎日。いずれは審査業務に携わるべく、クレディッター(クレジット審査業務能力検定一般コース)の資格取得に向けて勉強中。>> 運営者の詳細なご紹介はこちら