今回は「法人カードの賢い使い方」をご紹介します。
法人カードの利用で付与されたポイントは会社の財産となり、個人での利用は禁止されています。貯めたポイントはキャッシュバックにあてて経費を削減する方法もありますが、今回は、社員さんに喜ばれるポイントの使い方をメインにご紹介します。
[1]ギフトカードと交換
法人カードを利用して貯めたポイントの多くは、ギフトカードや商品券に交換することができます。
勤続記念や社長賞、設立記念など、会社では社員を称える報奨制度や記念日があるかと思います。その賞品として、ポイントで交換したギフトカードや商品券を提供することをおすすめします!
百貨店の商品券や図書カード等も無難ではありますが、私がおすすめしたいのがAmazonギフトカード。なぜなら、場所を問わず誰でも利用することができるからです。
百貨店の商品券や図書カードを贈ったとしても、その社員さんにとって「近くに百貨店がない」とか、「あまり本は読まない」というように嬉しいものではない可能性があります。
一方、Amazonギフトカードは社員さんがどこに住んでいようと利用できるサービスですし、自分の好みのものを自由に選んで購入することができます。また、端数が余ったとしても、自分のアカウントに1円単位でチャージできるのも嬉しいポイントです。
[2]生活用品やお菓子、レストラン招待券と交換
会社では、忘年会や新年会、歓送迎会などイベントがあります。そこで行われる余興の景品として、ポイントで交換した生活家電・お菓子等、高級レストランの招待券を用意することもおすすめです。
ポイントで交換できる景品はどのようなものを想像しますか?「どうせたいしたものじゃないでしょ」と思った読者の皆様、侮ることなかれ。実は、クレジットカードのポイントと交換できる景品は多岐にわたり、オーブントースターや高級小顔ローラー、有名店のお菓子の詰め合わせなどがあります。
私の勤務するカード会社でも大規模な忘年会があり、ビンゴ大会が開催されるのですが、そこでは役員が従業員へのプレゼントとしていくつか景品を提供してくれます。部署で用意されたちょっとした景品よりも高級なので(笑)、顔は普段どおりでも心の中で喜んでいます。
[3]オフィス用品と交換
ポイント交換の景品はオフィス用品も充実しています。パソコンやシュレッダーのようなたくさんあっても困らない、けどなかなか買う機会がないものを交換するのも良いですし、加湿器や空気清浄機もオフィスにあると喜ばれます。
[4]ポイントをマイルと交換⇒マイルを商品と交換
クレジットカード会社のポイント交換サイトの商品が少ない、たいしたものと交換できないという方におすすめの方法です。カード会社独自で提供している商品の数がすくなく、なかなか良いものが見つからない方は、航空会社のマイルに交換しましょう。
マイルで出張旅費を浮かせることもできますが、「社員さんを喜ばせる」ためにマイルと商品を交換することをおすすめします。
例えば、ANAのマイレージはANAのオンラインストアの支払いに充当することができます。ANAオンラインストアでは、ダイソンの空気清浄機やバルミューダのポットなどの高級家電、ワインセット、コスメギフトなど多数取り揃えられています。
万が一クレジットカード会社提供の景品が少ない場合でも、マイルに交換すれば可能性が広がりますね。
まとめ
法人カードで決済するだけで付与されるポイント。今回の記事を作成するにあたり何社かヒアリングしてみたのですが、活用方法として一番多かったのはキャッシュバックで、次にギフトカードとの交換でした。ギフトカードの活用方法は、年に1回社員へ報奨として還元しているそうで、非常に喜ばれているとのことでした。
経費削減は会社の利益に直結します。しかし、ギフトカード等に交換して社員さんへの還元に充てることも、人材という資産を大切にするという意味で、会社の利益に間接的に繋がっているのだと感じました。
某クレジットカード会社で法人カードの審査部門を経て、現在は法人営業をしています。経費精算に手間が掛かる法人こそ、キャッシュレスに取り組むメリットが大きいと思います。