今回は「法人カードを盗難・紛失した時の対応策」をご紹介します。
法人カードを盗難・紛失した時の対応策とは?
普段から何気なく使っているカードが、いつの間にか財布から消えていた・・という経験はありませんか?現金の持ち合わせがまったくない状態でカードを失くしたとなると、残るのは焦燥感と冷や汗だけかもしれません。
誰かさんに財布パクられたせいで会社のキャッシュカードも法人カードも全てパー!おかげさまでわたしは今日も法務局です。くっそぉぉおおお
— 恭佳 (@ito_kyoka_626) March 26, 2019
国内であれば少しは気持ちの余裕もあろうかと思いますが、いざ海外でのカードの盗難や紛失はパニック物です。そんな時でも落ち着いて対応できる対応策をお伝えします。
各法人カードの緊急連絡先はこちら
カード会社 | 国内での緊急連絡先 | 海外での緊急連絡先 |
---|---|---|
オリエントコーポレーション | 0120-828-013 ※携帯電話以外 0570-080-848 ※携帯電話専用 |
81-3-3865-5763 |
三井住友銀行 | 0120-956-999 | 0120-956-999 |
ジェーシービー(JCB) | 0120-794-082 | 81-422-40-8122 |
アメリカンエキスプレス | 0120-020120 | こちら |
ダイナースクラブ | 0120-074-024 | 81-3-6770-2796 |
クレディセゾン | 0120-102-242 | こちら |
ライフカード | 0120-225331 | 81-3-3431-1037 |
ビジネクスト | 0120-225331 | 81-3-3431-1037 |
カードの再発行にかかる時間はどれくらい?
カードの再発行の手続きにかかる時間は、最短1週間~1か月程度です。法人カードの再発行にかかる時間はカード会社によって異なります。下記は、カード再発行の手続きが1週間ほどで完了するカードです。
- 三井住友VISAカード
- JCBカード
- アメリカン・エキスプレスカード
ただし、再発行期間中のカード利用は不可です。再発行している期間中は、もし紛失したカードが見つかったとしても、法人カードを利用することはできません。再発行の手続きを取り消して再利用することもできないため、もし紛失したカードが見つかった場合は必ず適切に処分しましょう。
法人カードには情報が詰まっています。適切な処分をしなければ、個人情報が盗み出され、悪用される危険性があります。個人情報を抜き取ることができないようにしてから処分しましょう。
- シュレッダーにかけて処分する
- ハサミで切り刻み、複数回に分けてゴミに出す
法人カードの中には再発行ができないケースがあります。これは再発行するときに再審査されているためです。入会したときよりも簡易的な審査となっていますが、信用情報に傷がついていた場合は再発行できないこともあります。
- クレジットカードの延滞・遅滞が多い
- 自己破産してしまった
- 他社からの借入金が急増した
このように法人カードを発行したときよりも大きく信用情報が落ちていると、再発行の審査に通過しないケースもあります。
国内で盗難・紛失した場合の対応策
国内で盗難・紛失した場合、カード会社に連絡を
原則としてほぼすべてのクレジットカード会社が盗難・紛失に関する対応を24時間受付しています。万一夜中や祝祭日に盗難・紛失が分かった場合でも対応してくれますので、必ず速やかに連絡をしてください。
連絡先はカード裏面にある電話番号です。カードを盗難・紛失したときに、即座に連絡できるよう連絡先をケータイの中に保存しておくことをおすすめします。
カード会社に連絡後、必ず警察に紛失届を
警察に届出をしていなかった場合、盗難・紛失補償を受けることができなくなります。時間がなくて、警察署に行く時間がない!という方は各都道府県の「電子申請サービス」を利用することによって紛失届を出すことが出来ます
紛失届を提出すると届出番号が通知されますので、カード会社に連絡して届出番号を伝えましょう。これで盗難・紛失保険の適用になります。
法人カード再発行の手続きを
上記の手続きが終わったら、必要に応じてカードの再発行をしましょう。カードが再発行されると、クレジットカードの番号やセキュリティコードは前のカードと異なります。
そのため、法人カードで公共料金やケータイ料金、新聞料金など毎月支払っている料金がある場合は引き落としができなくなります。再発行後は再度引き落とし料金の設定をする必要があります。
また、カード会社によって再発行のときに手数料がかかるケースがあります。高額な手数料がかかったり、ほとんど利用していないカードを盗難・紛失したりした場合は、再発行しなくても問題ありません。再発行の手続きは必要に応じて行いましょう。
海外で盗難・紛失した場合の対応策
海外で盗難・紛失した場合、カード会社と警察に連絡を
海外で法人カードを盗難・紛失してしまった場合は即刻海外の盗難・紛失の受付をしているコールセンターに電話しましょう。一部のカード会社は国内と海外で別々のコールセンターを設けている場合があります。海外でのコールセンターにかけるようにしましょう。
カードを海外で盗難・紛失してしまったときも警察に届出をする必要がありますので、忘れず、届出をしましょう。遺失に関する証明書を貰い、再度カード会社に連絡し、必要な情報を伝えましょう。
海外でのカードを紛失してしまうと決済手段に困ってしまいますので、代替カードを発行するまたは現金を用立てしてくれる会社が多いです。三井住友VISAカードの場合は、
- 緊急カードと呼ばれる暫定的に利用できるカードをカード会員のところまで届ける
- キャッシング利用枠内で現金を用立てするというサービス
などがあります。万一クレジットカードだけではなく、財布全部を盗難・紛失した場合はこのようなサービスを利用しましょう。
また、カード会社の中には海外専用のサービス窓口が設置されている会社があります。
例えばJCBカードの場合はJCBプラザと呼ばれる海外の主要都市にサービス窓口が設置されているケースがあり、カードの盗難・紛失に対応してくれます。
JCBプラザが設置されていない地域でも、JTBグローバルアシスタンスサービスと呼ばれる海外緊急サポートデスクでカードの盗難・紛失に対応してくれます。
このようにカード会社によっては海外にサービス窓口の拠点があるケースもあります。慣れない土地や地域で対応が不安な方はこのようなサービスを利用することをおすすめします。
このように国内で法人カードを盗難・紛失したケースと海外で法人カードを紛失・盗難したケースではやや対応が異なります。ただし、「盗難・紛失してしまってから、即時にカード会社に届出をする」「 警察に連絡して、紛失届を出す」ということは即座に対応しましょう。
盗難・紛失に遭わないための備えとは?
盗難・紛失にあわないための主な予防方法は下記のとおりです。
利用しない法人カードは解約する
法人カードを持ちすぎると「いつ、どこで、なんの法人カードが盗難・紛失の被害にあったか」が把握しにくくなります。盗難・紛失の被害にあって、不正利用の把握が遅れると盗難保険の対象外となってしまうこともあります。
そのため利用していない不要な法人カードは解約してしまい、適切に管理できるだけの枚数を保有するようにすることをおすすめします。
必要なとき以外、法人カードを持ち歩かない
買い物や旅行、出張などで法人カードを持ち歩くときには、必要最低限のカードのみを持っていくことをおすすめします。
- 利用する予定がないのであれば、持ち歩かない。
- 持ち歩くときは1~2枚程度のカードのみを持ち歩く
- 帰宅したときはカードを確認する
ということを心がければ盗難・紛失をする可能性は極めて低くなります。
また万一盗難・紛失にあってしまった場合のときのためにカードの裏面にサインは必ずしましょう。サインをしなければ、盗難・紛失の被害にあったときに保険の適用にならないケースがあるためです。忘れがちですが、カード裏面のサインは自分の身を守るためにも絶対にしておきましょう。
まとめ
今回は法人カードを盗難・紛失したときの対応策についてご紹介していきました。
- カードの再発行は通常1週間~1カ月程度かかる
- カードを盗難・紛失したときは速やかにカード会社と警察に連絡
- 海外で盗難・紛失したときは緊急カードの発行、キャッシングなどで対応してくれる
- 盗難・紛失しないために利用しないカードを解約する、むやみにカードを持ち歩かない
法人カードを盗難・紛失したときは適切な処理をしなければ、保険の適用にならないケースもでてきます。本記事を参照にして、万一法人カードを盗難・紛失したときでも落ち着いて対応できるようにしましょう。
【略歴】カード会社勤務5年目を迎える営業マン。趣味は転職(社会人10年目で転職6回)、特技は早期退職(最短記録は入社後3時間でクビ)。『転職の神様』なるハウツー本の出版を志すも、会社が副業禁止であえなく断念。昼間はクレジットカードの営業、夜間は法人カードの比較サイト運営に励む毎日。いずれは審査業務に携わるべく、クレディッター(クレジット審査業務能力検定一般コース)の資格取得に向けて勉強中。>> 運営者の詳細なご紹介はこちら