皆さんはクレジットカードの「5大国際ブランド」をご存じでしょうか?
Visa、MasterCard、JCB、American Express(AMEX)、DinersClubの5つが「5大国際ブランド」と呼ばれています。これから5回にわたって、それぞれのブランドをご紹介していきます。
シリーズ第2回は、JCBについてご説明します!
JCBの国際ブランド調査
JCBはVisa、MasterCard、AMEXに並ぶ、国内初の日本発国際ペイメントブランドです。1988年に東京ディズニーランドとスポンサー契約を締結し、『ディズニーと言えばJCB』という地位を確立しています。
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また、ハワイや韓国、台湾といった日本人がよく行く観光地を中心にサービスを拡充しており、日本人が持って得するカードを発行しています。
JCBブランドの法人カードはこちら
カード名 | 年会費 | 追加カード年会費 | 審査の通りやすさ |
---|---|---|---|
JCBゴールド | 11,000円(税込) ※初年度無料 |
3,300円(税込) ※初年度無料 |
★★★☆☆ |
JCB一般 | 1,375円(税込) ※初年度無料 |
1,375円(税込) ※初年度無料 |
★★★★☆ |
【OK】JCBの強みとは?
ほとんどの日本人が保有している
JCBの会員数は1億3千万人。このうち、海外会員は3千万以上と公表されています。1億程度が日本人会員ということになるので、日本人のほとんどが持っているカードということになりそうですね。
なぜ日本人の間でこれほど保有されているのかというと、日本発の国際ブランドのため、日本人がよく行く観光地でのサービスが手厚いためです。
ディズニーカード
ディズニー・カードクラブ限定のオリジナルグッズが毎年プレゼントされます。また、ディズニー無料招待キャンペーン等も行っており、ディズニーファンであれば必ず持っておきたい一枚です。
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お気に入りの1枚で、毎日に夢と魔法を♪
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JCB PLAZA
海外に設置されているJCB会員専用サービス窓口です。ホノルル、グアムなど一部主要都市には「JCBプラザ ラウンジ」を設置しており、ドリンクサービスやマッサージ機の利用、荷物の一時預かりサービスを無料で提供しています。
/#ハワイ のJCBプラザがアラモアナセンターにオープンしてますます便利に☆
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「JCBプラザ」は現地の観光案内や荷物の一時預かりなどJCB会員の快適な海外旅行をサポート♪
ワイキキエリアにある「JCBプラザ ラウンジ」とあわせてぜひご利用ください☆詳しくは⇒ https://t.co/trwm8XffUQ pic.twitter.com/IkZLTQA4Q6— ジェーシービー (@JCB_CARD) June 3, 2019
ハワイ/ワイキキトロリーの乗車賃無料
JCBカード会員は、ホノルル(ハワイ)主要交通機関「ワイキキトロリー」の乗車賃が無料になります。ハワイ旅行の際はぜひJCBを持っていきたいですね。
ハワイはJCB優遇ハンパないです
アウトレットからスーパーまで、JCBだと割引になるみたいなのでハワイ行く人はJCB一択ですね持ってたらですが(´・ェ・`)
ずっとMasterCardでもハワイの優しさ感じたいって店員さんに言ってたんですけどね
乾いた笑顔ばかりでした
言葉が通じてない気がする pic.twitter.com/zbtQOdN8Ou
— かずたく@貯金箱 (@salary_chokin) October 26, 2019
JCB Contactless
JCBカードやスマートフォンを決済端末にかざすだけでショッピングができる非接触決済です。Visaの「Visa payWave」と同じく、ブランドが手掛ける決済方法なので、JCBのカードを申し込むと自動的に付帯されるサービスです。
マクドナルドやローソン、すき家等の大型チェーン店で利用できます。決済する際は「JCBコンタクトレスで!」と店員に伝えましょう。
【NG】JCBの弱みとは?
海外での使い勝手が良くない
下記の比較表をご覧ください。
|
Visa |
MasterCard |
JCB |
AMEX |
Diners Club |
---|---|---|---|---|---|
会員数(枚) |
340億 |
21億 |
1億3,000万 |
1億1,200万枚 |
― |
加盟店数 |
61百万 |
61百万 |
3千万 |
23.3百万* |
26百万* |
利用可能な国や地域 |
200以上 |
210以上 |
23 |
― |
185 |
取扱高(USD) |
76,650億 |
38,140億 |
2,722億 |
10,710億 |
286億 |
(―:非公表 * : 推定)
「加盟店数」や「利用可能な国や地域」は、他の国際ブランドに比べて格段に少ないです。ヨーロッパやアメリカに旅行や出張に行くと分かりますが、欧米諸国ではJCBが使えるお店が格段に少ないです。
そのため、海外旅行の際はJCBではなくVisaやMasterCardを持っていく必要があります。
日本でも意外と使いづらい
海外で使いづらいという声の多いJCBですが、実は日本でも意外と使える店は少ないです。というのも、JCBはVisaやMasterCardと比べて「加盟店手数料」が高いためです。
お店はカード会社と「加盟店契約」を結び、カードを利用可能にする代わりに「加盟店手数料」をカード会社へ支払います。JCBはVisaやMasterCardと比べて「加盟店手数料」が高く設定されているため、お店によっては「VisaやMasterCardは使えるが、JCBは使えない」としていることがあります。
参考までに楽天ペイのホームページを見てみると、
- VISA、MasterCard、AMEXの手数料は3.24%
- JCB、DinersClub、DISCOVERの手数料は3.74%
微々たる差のように思えますが、毎月数百万~数千万円の売上が発生しているお店にとっては大きな金額の差が生まれてしまいます。
法人向けのサービスは手薄
JCBも他の国際ブランドと同様、法人カードを発行しており、カードの利用明細データを経費精算システムや会計システムへ連携させることができます。また、アスクルや福利厚生サービス等も提供しています。
しかし、Visaの「VisaBusinessPay」や、AMEXの「ビジネス・カード会員限定イベント」といった様な、JCB特有の法人向けサービスはなく、他のブランドと比べていまひとつの印象です。
まとめ
JCBカードは日本発の国際ブランドということもあり、日本人に優しいサービスを提供しています。最低限の法人向けサービスは整っていますので、特別なサービスは不要かつ、欧米諸国への海外出張の少ない経営者さんにおすすめです。
某クレジットカード会社で法人カードの審査部門を経て、現在は法人営業をしています。経費精算に手間が掛かる法人こそ、キャッシュレスに取り組むメリットが大きいと思います。