今回は「従業員が自己破産した場合に法人カードはどうなるか?」をご紹介します。自己破産すべきかお悩みの方は、こちらの本で情報収集されることをおすすめします。
従業員が自己破産したら、法人カードはどうなる?
従業員さんの中には、諸事情から自己破産せざるを得ない状況の方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に法人カードを渡している場合、そのカードだけ使えなくなるのでしょうか?もしカードが使えたとしても、自己破産した方にカードを持たせて大丈夫なのでしょうか?
その辺りの疑問を一気に解消してまいります。
従業員が自己破産しても影響はありません
基本的に、従業員さんが自己破産されてもカードに影響はありません。自己破産だけでなく、債務整理の場合も同じです。従業員さんの追加カードだけが利用停止になったり、利用限度額が下がることはありません。
法人カードの仕組みとして、代表者カード(親カード)の下に追加カード(子カード)がぶら下がっているので、審査の段階で従業員さんがブラックリストに載っていたとしても、申込み者(代表者)の信用情報に問題がなければカードは発行されます。
「従業員の彼はブラックリストに載っていると言ってたから、追加カードは発行されないだろう」とか「秘書の彼女は最近、自己破産したはずだから追加カードが使えないはずだ」は杞憂に過ぎませんのでご安心ください。カード会社が見ているのは①申込み者の信用情報②カードの利用内容③支払い実績の3点です。
代表者が自己破産すればカードは強制解約に!
一方、カードを申し込んだ代表者が自己破産した場合、すべてのカードが強制解約になります。(詳しくは自己破産の経験があっても法人カードの審査に通るのか?!をご覧ください。)
強制解約に到る流れとしては、カードを申し込んだ代表者が破産手続きの申請をして認可されると、信用情報機関の情報に「異動」と記載されてブラックリストに情報が掲載されます。
各金融機関はその情報を確認すると、有無を言わせず一斉にカードを強制解約します。代表者カードはもちろん、従業員さんに持たせている追加カードも使えなくなります。
また、法人カードの支払い期日に遅れてしまった場合には、連帯保証人である申込み者の信用情報に傷がつきます。「法人カードは法人名義なんだから、支払いに遅れても個人は関係ないよ」と勘違いされておられる方も散見しますが、まったくの誤りです。
https://twitter.com/shogo_kamachi/status/808246992782532608
法人カードは必ず申込み者を連帯保証人として求めます。もし、法人カードの支払いに遅れそうになったら、取り返しが付かなくなる前に、死に物狂いで金策に走ってださい。ほんの気休めですが、法人カードの支払いに遅れそうな経営者さんへを参考にしてもらえたらと思います。
※従業員の私的利用には注意が必要です
以前の記事であなたの従業員は大丈夫?!法人カード私的利用の事例4選を紹介しましたが、従業員さんのカードの使い方には十分に注意を払うことが大切です。従業員さんが自己破産したところでカードに影響はありませんが、借金の返済に困った従業員さんが、カードを使って現金化するかもしれません。
「取引先への差し入れで買いました」と偽って、金券や商品券(Amazonギフト券やGooglePlayギフトカードなど)を購入した形跡があれば、すぐに問い詰めて真実を質しましょう。あまりにも不自然なカード利用があった場合、カード会社から問合せの電話が入ります。(参考:油断は禁物!法人カード発行後の途上管理のウラ話)
いったんカード会社に目を付けられると、その後のカード利用に支障をきたすこともありますので、自己破産したと見受けられる従業員さんのカード利用には、普段以上に目を光らせることをお勧めします。
【緊急】今すぐに現金が必要な時は?
個人的に強くおすすめしませんが、どうしても手元に資金が必要な時はキャッシングが頼りになります。一時しのぎでも難局を乗り切って、改めて金策を練っていきましょう。
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まとめ
いかがでしょうか。従業員さんが自己破産しても追加カードに一切影響はありません。ただし、カードを申し込んだ代表者が自己破産をされるとすべてのカードが強制解約になりますので、くれぐれもご注意ください。
また、自己破産したと思われる従業員さんのカード利用には、いつも以上に目を光らせる必要があります。社内ルールを逸脱した利用(カードを使って現金化など)があれば、カードを取り上げることも想定に入れましょう。
【略歴】カード会社勤務5年目を迎える営業マン。趣味は転職(社会人10年目で転職6回)、特技は早期退職(最短記録は入社後3時間でクビ)。『転職の神様』なるハウツー本の出版を志すも、会社が副業禁止であえなく断念。昼間はクレジットカードの営業、夜間は法人カードの比較サイト運営に励む毎日。いずれは審査業務に携わるべく、クレディッター(クレジット審査業務能力検定一般コース)の資格取得に向けて勉強中。>> 運営者の詳細なご紹介はこちら