今回は「国内旅行保険が付帯の法人カード」をご紹介します。
国内旅行保険が付帯の法人カードはどれ?
昔から『可愛い子には旅をさせよ』とは言いますが、旅行にトラブルは付き物です。「フライトの遅延や欠航」「荷物の紛失」「貴重品の盗難」など、思いも寄らない困難が待ち受けています。
しかも、旅行の度に旅行保険に加入するのも手間ですし、その辺りを簡便化できるのが国内旅行保険が付帯の法人カードです。
当時の戦国武将も旅行のトラブルに頭を悩ませていた様子で・・
国内旅行保険が付帯の法人カードはこちら
カード名 | 年会費 | 追加カード年会費 | 付帯状況 |
---|---|---|---|
オリコゴールド | 2,000円 ※初年度無料 |
法人代表者:無料 個人事業主:発行不可 |
利用付帯 |
オリコスタンダード | 1,250円 ※初年度無料 |
1,375円(税込) | 利用付帯 |
三井ゴールド | 11,000円(税込) | 2,200円(税込) | 利用付帯 |
JCBゴールド | 11,000円(税込) | 3,300円(税込) | 自動付帯 |
アメックスゴールド | 31,000円 ※初年度無料 |
13,200円(税込) | 利用付帯 |
アメックスビジネス | 13,200円(税込) ※初年度無料 |
6,600円(税込) | 利用付帯 |
セゾンプラチナ | 22,000円(税込) | 3,300円(税込) | 自動付帯 |
UCゴールド | 11,000円(税込) | 2,200円(税込) | 利用付帯 |
ラ イフゴールド | 11,000円(税込) | 2,200円(税込) | 利用付帯 |
ダイナースクラブ | 29,700円(税込) | 無料 | 利用付帯 |
国内旅行保険って何?
国内旅行保険とは、国内旅行中の事故に対して適用される保険です。
国内旅行保険は下記の3つの事故に対して支払われます。
- 公共交通機関(航空機、バス、タクシー、モノレールなど)搭乗中の傷害事故
- 宿泊施設に宿泊中の火災・破裂・爆発による傷害事故
- 宿泊を伴う募集型企画旅行参加中の傷害事故
上記の事故が起こり、条件を満たしたときに保険金が支払われます。
支払われる保険内容は主に下記の4つです。
- 死亡、後遺障害保険
- 入院補償
- 通院補償
- 手術補償
国内旅行保険の内容とは?
死亡・後遺障害保険
死亡・後遺障害保険とはカード会員が死亡または後遺障害となったときに支払われる保険です。
具体的には旅行中の事故による傷害を直接の原因として、事故の発生の日から180日以内に死亡または後遺障害となった場合に支払われる保険です。後遺障害の場合は180日を超えても治療が必要な場合は保険金が支払われます。
入院補償
入院保障は旅行中の傷害を原因として、入院した場合に保険金を支払う保険です。
支払われる保険金額は「入院保険金日額×入院した日数」となっています。しかしながら、入院の日数の上限は180日となっており、それ以上入院した場合は保険の対象外となります。
通院補償
通院保障は旅行中の傷害を原因として、通院した場合に保険金を支払う保険です。
支払われる保険金額は「通院保険金日額×通院した日数」となっています。しかしながら、以下の場合は保険の対象外なので注意してください。
- 通院の日数の上限は90日
- 事故が起こった日から180日まで
手術補償
手術補償は旅行中の傷害を原因として、手術した場合に保険金を支払う保険です。
原則として入院した場合としなかったと入院した場合では支払われる保険金額が異なり、入院して手術した方が支払われる保険金額が大きいです。
保険が「利用付帯」と「自動付帯」の違いとは?
国内旅行保険は利用付帯されているカードと自動付帯されているカードがあります。それぞれの違いについて具体的にみていきましょう。
利用付帯とは
利用付帯は旅行中にクレジットカードを利用することで適用になる保険です。しかしながら、旅行中にクレジットカードを利用すれば全て対象になるわけではありません。
利用付帯の要件は下記のとおりです。
- パッケージツアーの料金を対象のカードで支払った
- 旅行前または旅行中に公共交通機関(航空機、電車、船、バス、タクシー)の利用料金をカードで支払った
- 宿泊施設の料金を事前にカードで支払った
注意点しなければならない点が、カードで支払った関連の事故のみが保険の適用となるということです。
例えば「パッケージツアーの料金をカードで支払ったけど、タクシーの料金は現金で支払った」。この場合はパッケージツアーでの事故は対象になりますが、タクシー乗車中の事故は対象にならないという点です。
つまり利用付帯のクレジットカードを利用する場合、国内旅行保険の適用を受けるためには原則として旅行代金をカードで支払いしなければならないということを覚えておいてください。
自動付帯とは
自動付帯は国内旅行保険が付帯したカードを保有しているだけで保険の適用になることをいいます。
カードの有効期限さえ切れていなければ、例えカードを家の中の金庫にしまって、旅行にいったとしても保険の適用になります。特にタクシーの場合はクレジットカードに対応していないケースが数多くあります。
クレジットカードに対応していないタクシーに乗って、事故が起こった場合。用付帯では保険の対象になりませんが、自動付帯では保険の対象になります。
より充実した保険が欲しい方は、自動付帯の保険を選ぶことをおすすめします。
こんな時こそ、国内旅行保険の出番です
国内旅行保険は主な出番は下記のとおりです。
- パッケージツアーを利用して旅行するとき
- 公共交通機関を利用して旅行するとき
上記の場合に「急激かつ偶然な外来の事故」によって負傷した場合は適用範囲となります。
国内旅行をするときに上記2点に当てはまる方は国内旅行保険付帯のクレジットカードを持っておくことをおすすめします。特にパッケージツアーについては適用範囲が広いです。
具体的には下記のケースは保険金が支払われます。
- パッケージツアーでの観光中に階段から落ちてけがをした。
- スノボーツアーでスノボーをやっているときに気にぶつかって骨折した
- 宿泊施設に宿泊していたところ、階段から足を滑らせて骨折した
など観光中から宿泊まで幅広く保険の適用となります。
公共交通機関を利用して事故にあうケースは少ないですが、「タクシーに乗っているときに追突事故にあい、むち打ちになった」「電車に乗っているときに急ブレーキしたため、けがをした」場合は保険の適用となります。
国内旅行保険が適用されないケースとは?
国内旅行保険は保険が適用されないケースがあります。いくつか具体例をあげてみましょう。
まずは病気による死亡・後遺障害、入院・通院、手術はすべて適用対象外となる点です。国内旅行保険は全て傷害によるもののみが保険の適用となるため下記のケースは適用対象外となります。
- 旅行中にコレラウィルスに感染してしまい死亡した
- 旅行中に感染症にかかり、重度な障害を負った
- 旅行先の空気が悪く、肺炎で入院してしまった
- パッケージツアーの旅行中に病気にかかり、入院や手術をした
またパッケージツアー以外で、自分で旅行の予定を立てて旅行した場合は、適用対象外になる範囲が増えます。
- 自家用車で旅行中に事故を起こした
- 電車に乗るために歩いていたところ事故を起こした
- パッケージツアー以外の宿泊施設に宿泊し、外出したところ事故を起こした
これらはすべて保険の適用対象外となります。
国内旅行保険は基本的にパッケージツアーでの旅行や公共交通機関を利用しない場合はほとんど適用されません。このほかにもカード会員に重大な過失があったケースは保険の対象外となります。
- 寝ているときにタバコの火の消し忘れで火事になった
- タバコをポイ捨てした場所に偶然ガスボンベがあり、爆発事故になった
まとめ
今回は国内旅行保険についてまとめておきました。
- 利用付帯は旅行前にカードを利用したときに保険の適用となる
- 自動付帯はカードを持っているだけで保険の適用となる
- 国内旅行保険は傷害に関する事故のみで病気は適用外
- 自身で旅行の計画をたてて、旅行した場合の適用は限定的
- パッケージツアーでの旅行をするときには国内旅行保険は適用が広がる
国内旅行保険は海外旅行保険と異なり、適用されるケースが限定されています。旅行に行く前に国内旅行保険について正しい知識をもって、保険金を確実に受け取れるようにしましょう。
【略歴】カード会社勤務5年目を迎える営業マン。趣味は転職(社会人10年目で転職6回)、特技は早期退職(最短記録は入社後3時間でクビ)。『転職の神様』なるハウツー本の出版を志すも、会社が副業禁止であえなく断念。昼間はクレジットカードの営業、夜間は法人カードの比較サイト運営に励む毎日。いずれは審査業務に携わるべく、クレディッター(クレジット審査業務能力検定一般コース)の資格取得に向けて勉強中。>> 運営者の詳細なご紹介はこちら